「珍味88箇所巡礼」は本家の「四国酒蔵88箇所」の酒蔵をもとに札所の番号をつけているので当然のごとく鳴門市からとなる。この鳴門市、「四国の中の食文化のガラパゴス」と呼んでよいほど、他地区とは食が明らかに違う。しかもここだけ。例えば有名な話題としては徳島県でも他の市町村は「赤飯には塩」があたりまえだが、鳴門市だけは「赤飯に砂糖」。今、売り出し中の、うどんというよりきしめんに近い「鳴門うどん」も昔から鳴門市内で営業しているうどん屋さんだけで出されてきたもの。更にはパンたろうがお好み焼だろうが、買い食い商品にはやたらめったら「甘く煮られた金時豆」が入っている。いわゆる極端な甘党の地域である。
・・・で、この地区のお好み焼屋さんではほぼすべてに「金時豆入りお好み焼」のメニューがある。そもそもお好み焼やタコ焼き、焼きそば等のソース味系はビールにあっても日本酒にあわせることは難しいのだが、当地のお好み焼きは「甘み」があって清酒ともイケるのである。
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「外から見るといたって普通であるが、目をこらしてよくよく見ると正体不明の物体が入っている。説明をうけないと誰もこれが金時豆だとはわからない。そもそも「金時豆」を知らない世代も出てきた。」
外から見るといたって普通であるが、目をこらしてよくよく見ると正体不明の物体が入っている。説明をうけないと誰もこれが金時豆だとはわからない。そもそも「金時豆」を知らない世代も出てきた。
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