阿南市の魚屋さんの店先では昔から売っていたらしい。魚の皮だけをはずして竹に巻いて焼く皮ちくわは南予が有名である(参照48番札所)。あちらは雑魚であるエソを使うがこちらはハモである。あまり知られていないが、関西地区で消費されるハモのうち相当量が四国から出荷されている。 昔から地元では主にすり身にされていたらしいが、最近は骨の処理に手間をかけた「ハモの湯引き」が高級料理となり、大部分は高く売れる県外消費にまわされるようになった。しかし「湯引き」はおおむね皮付きなので、皮だけを使うこのちくわはたいへんな原料高となり、最近では海外産にも頼らざるをえないようになったようだ。 また、ハモのオフシーズンには代わって『鯛の皮ちくわ』のような商品も普及してきているようであるが、鯛が代用品になるなんて、やはり贅沢な肴である。 焼きあげた状態で売られているが、歯ごたえはなかなかのもので、フライパンや網で再度火を通した方が適当であろう。焼き直すと旨味も倍加し、熱々のところを山椒、七味、酢みかん等で頂くと良いとされる。
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「固いので少し炙ってから竹から外して切って食べるのが良い」
固いので少し炙ってから竹から外して切って食べるのが良い
「地元のスーパーでも入手可能 (初夏の季節)」
地元のスーパーでも入手可能 (初夏の季節)
「最近では鯛の皮ちくわも普及している」
最近では鯛の皮ちくわも普及している
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