高知県人は道端の雑草まで食べるということは有名なネタであるが、その雑草がこの「イタドリ(虎杖)」である。高知県外では「スカンポ」「イタンポ」と呼ばれ、学校の帰り道に辛抱しきれんで道端で小用を足していると、あたりにびっしり生えているあれである(笑)。昔は県外でも一部の田舎の地方では、これを折って皮をむきチューチュー吸うと若干の甘酸っぱい汁がでるので、子供にとっては今でいうジュースの自販機がわりになっていたという話もあるが、高知ではこれを見つけると先を争うようにして刈りとって持ち帰るのである(笑)。現に徳島県や愛媛県の山間部では、春になると道端に高知ナンバーのトラックが停車して熱心に雑草を刈りとっているのを見たという噂がたくさんある。さながら某中国の漁船が密かに日本の領海でサンゴを採っているのと同種の光景である(笑)。 持ち帰ったイタドリは茹でて灰汁抜きをし、醤油で炊いたりごま油でいためたりして、食事の副食物や酒のアテにしてする。よって灰汁抜きされたスカンポいやイタドリが、高知のスーパーでは普通に売られているのである。 またインサイダー情報であるが、高知県の農業試験場では、一時、このイタドリの葉の色の品種改良に真剣に取り組んでいたらしい。いったいなんのために!(爆笑) まさかこの雑草をわざわざ栽培して県外出荷する目論見なのか?しかも味の改良ならともかく葉っぱの色の改良してどうすんのか?(シュウ酸含有量が多いのでサラダとして生で食べたら確実に体調を崩します。再笑) 高知県人気質らしくおそらく興味本位だけで突っ走っているんだと思われるが、とにもかくにも高知県民にとっては、それほどまでに執着する食べ物だということである。
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「道端に自生するいたどり」
道端に自生するいたどり
「収穫?されたもの」
収穫?されたもの
「調理後。もとが上の写真の草だとは誰も思わない。」
調理後。もとが上の写真の草だとは誰も思わない。
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