大河四万十川を太平洋から遡ると、一旦(約30キロ)山の方に入ってから大きくU字カーブを描いてまた海の方に戻る。これは複雑な地形の高低差が理由であるが(詳しくは堰堤ダム88箇所参照)、このカーブの頂点にある土佐昭和駅(駅88箇所参照)から、さらに奥山に分け入ったところに大道という地区がある。 この地区で昔から家庭でつくられていた食品らしい。四万十の岩豆腐(水分が少なく固い豆腐)を炭火でじっくり焼いて、一ヵ月間ほど味噌に漬けて作るとのこと。味噌漬けにされることによって水分がより吸い出され、豆腐というよりももはやプロセスチーズ状である。チーズといえども元が豆腐と味噌なので酒に合わないはずがない。もちろん家庭の台所でもつくることが可能であるので、試しに一度食べてみれば? 同様な豆腐を使った発酵食品(納豆と異なり豆腐自体は発酵食品ではなく発酵もしない)に有名な沖縄の『豆腐よう』や中国の『臭豆腐』があるが、それらより食べやすさのハードルは幾分低いかもわからない。
|
「味噌味なので日本人には食べやすい。」
味噌味なので日本人には食べやすい。
|