「さつま汁」は名前のとおり薩摩から豊後灘を渡って伝わってきたものであるというと説と南予の漁村で自然発生したという説があり定かではない。また宮崎県にあるものと同様の冷や汁系のタイプもあり、おそらくは南九州と南予の二つの食文化が当地で交り合って現在の形になったのではないかと思われる。 魚のすり身を炙ったものと焼き味噌を混ぜてそれをさらに焼き、だし汁でのばして御飯にかけて食べる。おそらく元は漁師の家庭料理ではないかと思われるが、現代の家庭では手間がかかり過ぎて奥様方には嫌われてしまっている。よって既製品の登場となるわけであるが、それにしても町ではあまり食べられなくなってきたようだ。 ご飯少なめで酒とともに食べても旨い。もともと昭和の時代はお父さんの晩酌は「御飯」と「おかず」と「日本酒」とがワンセットであった。伊予さつまも、割烹料理とは違いあくまでも家庭料理なので気取って食べる必要はなく、気軽に食べて飲んだ方が旨いに違いない。
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「熱々のご飯か麦飯に乗せて食べる」
熱々のご飯か麦飯に乗せて食べる
「手間がかかるので家庭ではなかなかつくりにくくなり、こういった商品も登場してきた。」
手間がかかるので家庭ではなかなかつくりにくくなり、こういった商品も登場してきた。
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