シャコは日本中で獲れる海産物である。四国ではしゃこえびとも呼ばれるが、実は同じ甲殻類でもエビやカニとは親戚でもなんでもなくまったく違った独自な進化をたどった生き物としても有名である。シャコを食べるのは日本とイタリアだけで、外国人からすると奇食の部類に入るらしい。こんなに美味しいのに。 砂地を好むので浅瀬の多い燧(ひうち)灘沿岸では特に良く食べられるが殻が固いのでもっぱら塩茹でにして手でむいて食べる。シャコパンチと形容されるほど前肢が強力で特にその爪の部分の肉は珍味とされて美味しい。また酵素の働きで水揚げ後に次第に中身が溶けるので獲れたらすみやかに茹でる必要があり、塩茹の姿のまま食べるのは産地の利点である。 一昔前の東京湾でも普通に取れていたほど生存能力が高いということで、ひょっとしたら核戦争後に人類に残された最後の酒の肴になるかもしれないので覚えておこう(笑)。
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「我々にとってはいかにも美味そうな写真だが、外国人はびっくりするらしい。」
我々にとってはいかにも美味そうな写真だが、外国人はびっくりするらしい。
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