「三豊ナス」とは三豊と呼ばれる西讃岐地方で40年前から栽培が始まった水ナスの一種である。通常の種類のナスより3倍ほど大きくかつ皮がみずみずしくて柔らかいという特徴を持つ。ただし皮の特徴から日持ちがせずに遠隔地への出荷には適さず、主に地元で消費されていた。日持ちがしないということは収穫時期に居つきに加工しなくてはならないということである。ということで糠漬けやからし漬け等の漬物に転用された。 からし漬け自体は香川では伝統的な家庭での漬物で昔は各家でそれなりに大量に作られていたが結構手間もかかるので若年層家庭では「買うもの」になってしまった。今でも各地の産直売り場では「どこそこの産直に出ている誰々さんが作ったからし漬けが美味しい」というような指名買い(笑)が普通にあるようだ。一般的には「きゅうり」と「なす」と「両方の混ぜ合わせ」の3種類である。買えばそれなりに高価なので、家で漬けたものほどたくさん食べられなくなったが、それでも夏場を乗り切る酒の肴の一品である。
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「これは産直市場のもの」
これは産直市場のもの
「丁寧に盛り付けるとそれなりに見える(笑)。」
丁寧に盛り付けるとそれなりに見える(笑)。
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